気をつけたい介護施設での事故事例
介護職の基本的な役割は、施設の利用者を介助する事です。具体的には入浴の介助や排便の介助、食事の介助など施設や状況によって、その仕事内容は多岐にわたります。しかし近年では高齢化社会と共に施設内で働く介護士の数が足りず、人手不足が問題になっています。その結果、1人1人の業務に対する責任の重さや仕事量などが増えてしまい、介護事故などが起こってしまう事例もあるのです。
具体例としては、歩行中の転倒や座位を保てず転倒してしまうといった「転倒」による事故になります。その他にも車椅子に乗る際の転落や、ベッドからの転落事故も報告されています。食べ物や唾液による誤飲や食中毒による感染症なども介護事故に含まれています。特に気をつけなければならないのが、介護ミスです。これは食事の介助中や入浴介助中に利用者から目を離してしまい、そのまま事故に繋がってしまうケースになります。
さらに細かい具体例としては、車椅子のブレーキをかけ忘れてしまい、転倒してしまった、ベッドや車椅子から立ち上がろうと、サポートをする際に利用者の足がよろけてしまい倒れてしまったなどです。他にも、オムツの交換時にベッドからずり落ちてしまったなど、ほんの些細な事から事故へと繋がってしまいます。
解決策としては集中力を常に切らさず、1つ1つの仕事に対して、ゆっくり確実に行うことです。しかし人手不足の施設の場合にはゆっくりできないのが現状です。その様な時には、チーム内で協力し、ミスを事前に防ぐ為の話し合いなどを行う事が重要になります。